シェーグレン症候群を患ってしまった芸能人5選!この病気の様々な疑問を回答

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シェーグレン症候群という病気を知っている人はいますが、多くの方はまだまだ知らない人は多いです。実際に、筆者も調べるまで、症状も何もわかりませんでした。

ここでは、シェーグレン症候群を患ってしまった芸能人について紹介していきます。そのうえで、気になる疑問と、その回答についても触れていきます。

 




シェーグレン症候群の詳細

喉が渇いた人のイラスト(女性)

出典:いらすとや

 

シェーグレン症候群とは、どのような病気なのでしょうか。ここでは、シェーグレン症候群について、症状も含めて説明します。

 

シェーグレン症候群は、全身の慢性的な炎症性疾患の総称である、膠原病のうちの一つです。

シェーグレン症候群を発症すると、涙腺唾液腺などの外分泌腺に影響がでます。他の膠原病に合併する事が多く、その場合は二次性シェーグレン症候群と呼ばれるようです。

 

発症の原因は不明ですが、遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因免疫異常女性ホルモンの関与が考えられています。女性が発症することが多いのだとか。

主な症状は、眼の乾燥口腔内の乾燥です。

 

症状の例:涙が出ない、目がゴロゴロする、目が痛い、口が渇く、唾液が出ない、味がわからない、舌や口内内が痛い、虫歯が多くなった、唾液腺が腫れて痛いなど。

その他の症状の例:鼻腔の乾燥。膣の乾燥。乾燥肌、堤防状に辺縁が隆起した環状紅斑、しもやけ様紅斑など多くの皮膚症状。発熱、倦怠感、関節痛、疲労感、記憶力低下、頭痛などの全身症状。

萎縮性胃炎、間質性肺炎、末梢神経症、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、間質性腎炎などの内臓での症状。

 

以上のように、かなり多くの症状があげられ、症状の個人差が大きいのが、特徴です。

 




シェーグレン症候群を患ってしまった芸能人!5人

 

シェーグレン症候群が、どのような病気か説明してきました。

複数の症状を引き起こすこの病気と闘いながら、芸能活動を続けている芸能人がいます。輝きの裏側での葛藤が、垣間見えるかもしれません。

ここからは、シェーグレン症候群を患っている芸能人について紹介していきます。

 

 

和田アキ子

出典:www.asahi.com

 

タレント、歌手として活躍している和田アキ子さん。芸能界の大御所として、様々な場面で活躍をしています。

 

和田さんは、自身のラジオでシェーグレン症候群であることを公表しています。特にドライマウスの症状が強く、常に水がないと生きていけないほどなのだとか。

ドライマウスだと、声を出しにくくなるといわれています。のどが渇くと話しにくくなる感覚は、理解できるのではないでしょうか。

 

また、和田さんは、身体の疲れがなかなかとれないと話していました。年齢のせいかもしれませんが、シェーグレン症候群による、全身の疲労感も影響しているでしょう。

声が出しにくく、疲労感が抜けない状態であっても、和田さんは歌い続け、話し続けています。若い世代から、全世代で人気を獲得してます。

 

男勝りで勝気なイメージのある和田さんですが、緊張しいで、精神的にも弱い一面があるとのこと。

それでも、病気を乗り越えたり、抱えたりしながら、表舞台で明るく活躍し続けています。

 

 

菊池桃子

出典:www.joqr.co.jp

 

歌手、女優、タレントとして活躍している菊池桃子さん。大学教員など、活躍の幅を広げています。

 

菊池さんは、シェーグレン症候群であることを公表しています。体調が心配されていましたが、身体には問題はなく、日常生活にも影響は出ていないとのこと。

シェーグレン症候群は、早期発見定期的な治療によって、普段通りの生活がおくれるとも、いわれています。

 

そのため、シェーグレン症候群の発症後も、菊池さんは問題なく日常生活をおくっているのかもしれません。

いくら安定した状態であっても、病気とは長く向き合っていく必要があります。

 

シングルマザーとなったうえに、シェーグレン症候群を抱えることとなった、菊池さんの心理的ストレスは計り知れません。

それでも、ふんわりおだやかな雰囲気を変えることなく、活躍を続けています。

 

今後の症状の悪化など、心配な面もありますが、さらなる活躍に期待が高まりますね。

 




 

ダレノガレ明美

 

モデル、タレントとして活躍しているダレノガレ明美さん。ドッキリのターゲットとなることも多いですね。

 

ダレノガレさんは、番組のなかで、ドライアイドライマウスの症状から、シェーグレン症候群の可能性が指摘されていました。

自身からの公表はありませんが、闘病中の可能性もあるかもしれません。

 

また、ダレノガレさんは、中学時代に髪の毛が抜けてしまい、かつらで生活していたのだとか。

ストレスによる円形脱毛症も考えられましたが、全身性エリテマトーデスを発症している可能性も指摘されています。

全身性エリテマトーデスの発症によって、シェーグレン症候群も併発しているのかもしれません。

 

いずれにしても、ダレノガレさんの元気な様子は健在です。その元気の裏側で、実は闘病生活を送っているのでしょうか。。。

同情されたくない、反応が怖い、など隠す理由も多々あるでしょう。心配な部分もありますが、今後もダレノガレさんの活躍が楽しみですね。

 

 

夏目亜季

 

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現役政治家アイドルの肩書をもつ夏目亜季さん。子宮頸がんに関する公演を行うなど、NHKから国民を守る党所属の荒川区議会議員としても活躍しています。

 

夏目さんは、自己免疫性溶血性貧血全身性エリテマトーデス子宮頸がんなどを発症し、長期にわたる闘病生活を経験しています。

生死をさまようこともあり、かなり深刻なものだったのだとか。自身の経験から、病気の予防を訴えるための活動もしています。

 

夏目さんは、度々悩まされてきた全身性エリテマトーデスから、シェーグレン症候群も発症したことを公表しています。病気が判明した時には、身体の乾燥や疲労感を感じていたとのこと。

病気の症状や治療によって、他の病気を発症させているのでしょうか。様々な病気を発症し、悩んだりつらい経験をしたりしても、夏目さんは前向きに活躍しています。

 

元気に活動していても、やはり体調の波はあるのだとか。しかし現在は、日々の活躍元気な姿がたくさん投稿されていて、体調の良さが感じられます。

つらい時でも前向きでいることを忘れない、夏目さんの今後の活躍にも注目ですね。

 

 

ヴィーナス・ウィリアムズ

 

アメリカのプロテニス選手として活躍しているヴィーナス・ウィリアムズさん。数々の大会での優勝経験があります。

 

ウィリアムズさんは、シェーグレン症候群を発症してから、絶え間ない疲労感を感じ、思ったような成績がだせない時期がありました。

また、発症後も、なかなか正しい診断がされず、苦しい思いをしていたのだとか。症状の波があったり、類似の症状があったりするため、診断も難しくなるのでしょう。

 

シェーグレン症候群を理由に、試合を棄権することもありましたが、すぐに復帰しています。

治療が始まってからは、徐々に試合の成績もよくなり、本来の実力を取り戻したとのこと。体調が回復しているのでしょう。

 

シェーグレン症候群を患って以降、ビーガンという野菜中心の食事に切り替えたことで、選手としての実力を取り戻したともいわれています。

詳しい因果関係はわかりませんが、ウィリアムズさんの身体と、ビーガンの相性がよかったのかもしれません。

 

単に治療の効果で体調が良くなっていることもありますので、食事を大幅に変えるときには、医師との相談も必要ですよ。

調子を取り戻したウィリアムズさんが、今後どのような活躍をしていくのか、期待が高まっています。

 




シェーグレン症候群の治療方法

家族に説明をするお医者さんのイラスト0

出典:いらすとや

 

シェーグレン症候群を発症した場合、どのような治療をするのでしょうか。

ここでは、シェーグレン症候群の治療について、説明します。

 

身体の乾燥症状皮膚症状軽減させること、病気を抑えて進行を防ぐことを目的として、治療を行います。

症状ごとに、用いる薬や治療方法が異なります。

 

  • 眼の乾燥→点眼薬、口腔の乾燥→含嗽薬
  • 皮膚症状:環状紅斑→ステロイド薬の内服、しもやけ様紅斑→末梢循環改善薬と外用剤の軟膏、蕁麻疹様紅斑→抗アレルギー薬の内服、乾燥肌→保湿剤
  • 全身症状や臓器病変がある場合→ステロイド薬や免疫抑制薬の内服

 

これらのように、症状に応じた治療を行います。完治が難しい病気ですが、症状の緩和や進行の防止を目指しましょう。

 

生活上の注意点

出典:フォーヘルスケア

 

シェーグレン症候群を発症後も、治療によって、問題なく日常生活をおくれるでしょう。それでも、注意するべきことがあるようです。

ここでは、生活をするうえで注意するべきことについて、説明します。

 

シェーグレン症候群を発症した後でも、特別な制限は必要ありません。

しかし、免疫抑制薬を服用している場合は、感染症対策に気を付けてください。

 

免疫の機能が抑制された状態で、細菌やウイルスに感染すると、身体をまもることが難しくなり、病気が悪化しやすくなるため注意が必要です。

妊娠出産はできます。シェーグレン症候群では、様々な自己抗体がみられます。頻度は低いですが、抗体による胎児への影響が疑われた際には、ステロイド薬を服用する場合があります。

 

小児期に発症したシェーグレン症候群で、自己抗体が出ている場合には、定期的な受診が必要になります。

シェーグレン症候群では、様々な症状があらわれます。それまでと異なる症状が出た際には、医師に相談するようにしてください。

 

注意するべきことをまもりながら、生活をしましょう。

 




様々な疑問の回答

真剣な顔のテレフォン・オペレーターのイラスト(女性)

出典:いらすとや

 

ここまで、シェーグレン症候群について、詳しく紹介してきましたが、疑問は解決できたでしょうか。

聞きなれない病気のため、疑問も尽きないかもしれません。

 

そこで、いろいろな情報を基に、よくある疑問と、その回答を紹介していきます。詳しい内容を知りたい場合も、こちらを参考にしてください。

 

シェーグレン症候群とは

A.中年女性が発症することが多い、涙腺唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患ですが、全身性の臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患でもあります。

膠原病の一つで、他の膠原病と合併する二次性シェーグレン症候群と、合併のない原発性シェーグレン症候群に分類されます。シェーグレン症候群の症状、症状の重さは、個人差が大きいのが特徴です。

 

②この病気の患者数はどのくらいか

A.2011年の厚生労働省研究班のデータでは、1年間に病院などで受診した患者は約68,000人とされていました。潜在的な患者を含めると、もっと多くの患者がいると推定されています。

 

どのような人に多いですか

A.この疾患の年齢層は、50歳代がピークですが、子供から80歳の老人まで、少数ながら発症する場合もあるのだとか。女性が発症することが多く、膠原病との併発もあります。

 

④病気の原因はわかっていますか

A.自己免疫による疾患で、遺伝的要因、ウイルスなどの環境要因免疫異常女性ホルモンが、原因として考えられます。

詳しい原因は明らかではないですが、これらの要因が複雑に絡んで発症すると、いわれています。

 

⑤病気は遺伝しますか

同一家族内で膠原病が発症するのは約8%、シェーグレン症候群が発症するのは約2%とされています。単一の遺伝子の変化が原因で発症する、遺伝病ではないでしょう。

 

⑥この病気ではどのような症状がおきますか

目の乾燥(ドライアイ)

涙が出ない、目がごろごろする、目がかゆい、目が痛い、目が疲れる、物がよくみえない、まぶしい、目やにがたまる、悲しい時でも涙が出ないなど。

 

口の乾燥(ドライマウス)

口が渇く、唾液が出ない、摂食時によく水を飲む、口が渇いて日常会話が続けられない、味がよくわからない、口内が痛む、外出時水筒を持ち歩く、夜間に飲水のために起きる、虫歯が多くなったなど。

 

鼻腔の乾燥

鼻が渇く、鼻の中にかさぶたが出来る、鼻出血があるなど。

 

その他の症状

唾液腺の腫れと痛み、息切れ、熱が出る、関節痛、毛が抜ける、肌荒れ、夜間の頻尿、紫斑、レイノー現象、アレルギー、日光過敏、膣乾燥、疲労感、記憶力低下、頭痛、めまい、集中力の低下、気分が移りやすい、うつ傾向など。

 

⑦どのようにして診断されますか

A.(1)口唇小唾液腺または涙腺の生検組織でリンパ球浸潤がある

(2)唾液分泌量の低下がガムテスト、サクソンテストで証明され、シンチグラフィーで異常がある、または唾液腺造影で異常がある

(3)涙の分泌低下がシャーマーテストで証明され、ローズベンガル試験または蛍光色素試験で角結膜の上皮障害がある

(4)抗SS‐A抗体か抗SS‐B抗体が陽性である

この4項目中、2項目以上が陽性であれば、シェーグレン症候群と診断されます。

 

⑧どのような治療がありますか

A.現状では、シェーグレン症候群は完治出来ません。治療は、乾燥症状を軽減させること、疾患の進行を防ぐことを目的としています。

その症状によって、治療方法が変わります。

 

目の乾燥、口の乾燥には、毎日の点眼口腔清潔を心がけ、エアコン、風の強い所、タバコの煙などに注意しましょう。

膣の乾燥には、エストロジェンの内服やエストロジェン入りのクリームなどを使用するために、婦人科の受診がおすすめです。

 

規則正しい生活、休養、バランスのとれた食事、適度な運動、ストレスを取り除く等、注意してください。医師と協力し、忍耐強く病気に対応していきましょう。

 

⑨病気に対して、どのような取り組みがありますか

A.患者会として「シェーグレンの会」があり、毎年1回開かれています。日本では「日本シェーグレン症候群学会」があり、国際的な研究会として「国際シェーグレン症候群シンポジウム」が2~3年に1回開かれています。シェーグレン症候群の原因の解明新しい治療の開発が確実に進んでいます。

 

以上のように、シェーグレン症候群に関する様々な疑問と、その回答について説明してきました。

 

 

シェーグレン症候群の芸能人まとめ

肩を貸す人のイラスト(棒人間)

出典:いらすとや

 

ここまで、シェーグレン症候群を患った芸能人について紹介してきました。また、シェーグレン症候群について詳しく説明し、疑問やその回答についても触れてきました。

 

どんな病気にも、漠然とした恐怖や不安はあると思います。

シェーグレン症候群は、完治しなくても、治療によって日常生活をおくることができる病気です。病気について知ることで、感じ方が変わるでしょう。

 

また、病気かもしれない、こんな症状がでる病気なんてあるのか、など悩んでいる人の受診のきっかけや、悩んでいる人への助言につながるかもしれません。

シェーグレン症候群は、潜在的な患者も多い病気で、疑問も多く、まだまだ認知が低い病気でしょう。

 

今回の記事を通して、シェーグレン症候群が少しでも理解できたら幸いです。さらなる医療の進歩によって、詳しい原因の解明や、治療の進化がすすむことを願います。

 




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